こんにちは、御茶ノ水所属の山谷です。
本日のタイトル、英語のことわざ『Too many cooks spoil the broth』を訳すと「料理人が多いとスープがまずくなる」だそうですが、日本のことわざでは「船頭多くして船山に上る」となります。
なんか説明が逆で回りくどくなっちゃいましたが、もしも、一艘の船に船長が何人もいたら船が山に登ってしまうといった、あり得ない事になってしまうよ、指図する人ばかり増えても物事が間違った方に進んでしまったり、うまくいきませんよという意味です。
いやいやそんな話ではなく、いま時のヨットは宙に浮いて走る…という話です。
165年の歴史を誇る『アメリカズ・カップ』の予選が、今週末、福岡で開催されます。
皆さんのヨットのイメージはどんな形ですか
こんな感じ
いやいや現代のヨット、とりわけアメリカズ・カップなどの究極ともいえるヨットレースで使われる船は、長さが10メートルを超す(今回のレースルールでは13.45メートルらしい)ヨットが、水の抵抗を最小にするために風の力で時速60キロ以上で海の上を走る、というより、飛びます。
正確に言えば宙に浮いているといっても船底から突き出たキールを海中に残して海の上を滑空しているという感じです。
実はこのキールの形状が最大のキーポイントで、各チーム最後の最後まで最大の秘密。
船の陸上移動時などもカバーで覆われていたりします。
おまけに帆(セール)ははためきません。
ほとんど板です。
きっと動画で見ると「海のF1レース」といわれるこのレースの迫力、かっこ良さがわかると思います。
今回は15年ぶりに日本チームも参加します。
予選を勝ち抜くためには、各チームが造船工学、建築工学、材料工学、流体力学、航空力学、気象学などの最先端技術や軍事からの応用技術などのハード的な側面や、チームクルーの技術やそれを統率するリーダーの力量などたくさんの要素の総合力にまさったチームが勝つ事になりますが、最終的には風や波といった自然の力を味方に付けたチームが勝利します。
この予選シリーズを勝ち抜いて、来年の本戦でもチームジャパンの勇姿を見たいものです。
今週末の土、日にはテレビ放送もされるようなので細かいルールはわからなくてもその迫力やスピード感で十分楽しめると思います。
ぜひみんなで日本チームを応援しましょう
では