御茶ノ水の江口です。
先日、韓国の大田(テジョン)にて行われた国際PNF協会(IPNFA)認定講習会にアシスタントとして参加してきました。
私は2020年に IPNFA認定インストラクターになる予定の修業の身なのですが(この仕事は終わるまで修行ですが)、「海外で、英語だけで teaching する経験をしてきなさい」という課題を与えられ、今回行って来た訳です。
テジョンは韓国のど真ん中に位置し、ソウルから南へ KTX という特急列車で1時間。
ご存知の方も多いでしょうが、この時期の韓国はとても寒く雪も散らついていました。
今回の講習会のメイン講師はベルギーのドミニクさん。
PNFインストラクターを35年くらいされているレジェンドの1人で、特に中枢神経疾患のエキスパートです。
そして、世界に60人くらいいるインストラクターの中でもトップクラスにいる、優しい常にポジティブな方なのです。
実は韓国は、PNFが盛んな国です。
韓国の医療施設では、IPNFAの認定講習会を修了したリハビリ従事者がリハビリを施行すると、医療保険点数が加算されるシステムになっていることもあり、受講者(理学療法士や作業療法士)のモチベーションがかなり高いです
今回の皆さんもかなり熱心に受講されていました。
そんな中私も彼らに負けないよう慣れない英語で指導し、せっかく来たチャンスなのでドミニクに頼んで時間を作ってもらい、治療デモンストレーションなどを経験させてもらいました。
そして、何よりも感じたのは飲み会での彼らのパワー
とにかくよく食べ、よく飲みます。
もう毎晩、とことん楽しく2軒目、3軒目とハシゴ酒
彼ら曰く「普段はここまでしないが、特別なことだからあなたを歓迎したいんだ、これが韓国文化だーそれから支払いの事は気にしなくていいからな行こうぜ」とのこと。
その圧がすごいので、断れません
とにかく毎日毎食苦しくなるまで食べたので、「こりゃ日本に帰ったら2、3kgは太ってるやろなー」と思っていたのですが、実際には 500g くらい痩せていました
なぜでしょう
確かにたくさん食べるのですが、よく考えるとそのほとんどが野菜に肉、魚なんですね。
ご飯も五穀米を使っていたり、食事の最後の方に食べることが多いのも関係しているのかも知れません。
あと日本と違うのは、ニンニクを食べまくります。
サムギョプサル(ポークの焼肉)をみんなで食べている時のことです。美味しそうなニンニクの丸焼きがあったのですが(僕は無類のニンニク好きなのです)、
江「あー、めっちゃこれ食べたいけど、明日患者さんの治療デモンストレーションがあるし、患者さんに失礼やから食べるのやめとくわー」
韓「はなんで誰も、患者さんも、ニンニクの匂いなんて気にする人いないよ」
江「えまじで まっっったく気にする人いないの」
韓「うん、料理のほとんどに入ってるし、全然大丈夫食え食え」
江「こりゃええわー頂きまーーす」
どうやらみんなが普段から食べてるんで、お互いに気にならないみたいですね。
お酒も本当によく飲みました
ビールは Cass という銘柄が最もポピュラーで、爽やかで飲みやすいですがコクはぜんぜん無いです
Budweiser に似てるでしょうか。
辛いものがほとんどの韓国料理には合う味なのだと思います。
ちなみにスーパーやコンビニに行けば日本の銘柄ビールも売っています。
そしてマッコリに、ソジュと呼ばれる米から作られる韓国の焼酎。
これがアルコール度数が高い割に爽やかで冷たくクイクイ飲みやすいから危険です
悪ノリする人はこれにビールを混ぜて(バクダンと呼ばれます)さらに危険な飲み物にして飲みます。
僕もこの洗礼を何度も受けました
あと、彼らは飲んでる間何度も何度も「コンベー(乾杯)」と言って乾杯をします。
最初のうちは「いや、何回乾杯すんねん」とツッコんでいましたが、「さあ、みんなで盛り上がろうぜ仲良くしようぜ」というノリの文化で、これがまた気分が良いんです
とまあ、講習会でもそれ以外の時間でも刺激的な時間を過ごさせて頂き、本当に感謝の毎日でした。
これからも、今回の経験も糧に前に進んで行きたいと思います
ニンニクは残念ながら控えます
では、今回が今年最後のブログになります。
本年も誠にありがとうございました
どうか皆さま、良いお年をお迎えください