皆様こんにちは
今回は西宮支店の小滝が担当させて頂きます。
前例がないから、
慣例だから、
規則でそう決まっているから、
上司にそう言われたから、
だから、何もしない。
だから、諦める。
そういうことって日常でも、仕事でもあると思います。
もちろん規則は大事ですし、上司のいうことになんでもかんでも反発していては職場が成り立ちません。
でもやろうとすることが自分にとってだけでなく、周囲やその環境にまでも良い結果をもたらす可能性がある場合はどうでしょう。
今の環境を少しでも良くしていこうとするとき、これらを言い訳に簡単にあきらめていませんかというお話です。
私の知り合いのご夫婦の長男が生まれつきハンディを背負って生まれてきました。
周囲の協力もあり幼稚園までは普通学級で過ごすことができ友達もたくさんできたようです。
ご夫婦は当たり前のように友達と同じ地元の小学校へ通えるものと思っていました。
今年の春の入学を踏まえて昨年の5月に地元小学校へ状況を伝え、環境を整備して頂くための問い合わせをしたところ、答えは「NO」。
子供の現状把握をすることもなく当校では受け入れできないと断られました。
ご夫婦の小学校の判断だけでなく、市や府の教育委員会へせめて相談だけもしてもらえないかという願いに対しても「市の規定があり、小学校としてはそれ以上の対応ができない」「今までそうしてきたから」の一点張りで話し合いにも応じなかったそうです。
多くの同じ思いをした方がここで泣き寝入りをしてきたようです。
ただこのご夫婦は違いました。
協力者を探し、マスコミなどの協力も得て市や府の教育委員会へ1年に渡り粘り強く働きかけ、そしてつい先日地元小学校への就学通知を手に取ることが出来ました。
こういった活動には多くの側面があり、賛同者だけでなく批判も多く受けたかもしれません。
でも勇気を振り絞り出来る限りのエネルギーを持ってこの問題にまっすぐに立ち向かったことで、これから先同じ思いをするはずだった人たちへも大きな轍を残すことができたのだと思います。
社会という荒波の大きさから考えると些細なことかもしれません。
でもこれが長男の人生を大きく変える可能性は十分あります。
自分達の人生をより豊かに、そしてその後その轍を踏みしめるかもしれない誰かのために「行動する」。
とても大事なことを学びました
言い訳ばかりを考えて「なにもしない」。
皆さんにもそんなことが多くありませんか