PNF研究所

PNF研究所

こんにちは合格

田園調布店の西村です。

PNFの考えの一つに、WHOの採択したICF(国際生活機能分類)の概念に沿って、「心身機能・身体構造」、「活動」、「参加」という3段階の行き来を考慮しながら治療を展開しましょう、というものがあります。

例えば、膝の痛みや可動域制限を取り除く(心身機能・身体構造)、歩きやすくなった(活動)、外出して買い物に行こうビックリマーク(参加)という様な一連の流れです。

私の好きなサッカーは、ピッチの空間を自由に使い、距離、スピード、間合い、角度などのかけ引きを常に相手や味方とし続ける競技です。

キックフォームの善し悪しではパフォーマンスが判別しきれないことや、重要であるボールの無いところの動きが映像で確認出来ない事があるなど、施術ルーム内で出来る「活動」や「参加」に関する評価が大変限られてしまうのが現実。

そんな事にずっとモヤモヤ感を抱いていた折、あるサッカー選手をサポートする機会を得ました。

彼は私が整形外科クリニックで勤務していた頃からの知人で、当時は地元Jリーグのユースチームに所属していました。

現在は東欧のプロリーグでプレーしていますが、昨年12月、アキレス腱断裂をしてしまったとの知らせを受けました。

帰国後、手術とリハビリを経て、大まかな関節可動域と筋力が回復してきた今年3月から、いよいよPNFによる調整が始まりました。

当初、患部や患部外の状態は順調な仕上がり具合になっていましたが、PNFの施術から得られた評価では、体幹と下肢の各関節の連動や、踏み込む、などの動作に不足している点が見られました。

参加(試合復帰)へ向け、私の母校の高校サッカー部の協力を得て練習に混ぜてもらい、プレー中のステップ、ターン時の体重移動、四肢の使い方、キックの種類と精度、目線などをチェックしました。

セッションを重ねるうちに、不足していた点の克服だけでなく、走りにバタつきが減って推進力が増し、プレーの躍動感が更に向上しているのが分かりました。

本人からも、同様の手応えを感じているとの嬉しい声を聞くことが出来ました。

今回は、医師、トレーナーほかセラピスト、栄養士など、彼を取り巻く様々な職種の方々がうまく作用し合い、加えて彼のひたむきで素直なキャラクターの良さがあって復帰までの運びになったのですが、その中でPNFによる参加に近いピッチレベルのサポートをすることができました。

そして、サッカーにおけるPNFの有効性や可能性を感じとることが出来ました。

また、実際のプレーから回復ステージの見極めをしていったことは、復帰への不安を減らして背中を押せることにも繋がったのではないかと思います。

これからも実際のプレーを見る機会をなるべく作り、多くのフットボーラーの夢をつなげていくために、選手への理解とPNFの精進に努めていきたいと思いますグッド!

PNF研究所 御茶ノ水 のブログ

受付時間:9:30~19:00

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